【注意書き】
こちらは大人バージョンです。
18歳以上未満の方、また肉体描写が苦手な方はお戻り下さい。





―――  マスク 4 R18  ――― 





 深くなるキスに必死に応えるマヤが速水は可愛く見えた。
彼にとって長年の思いが通じた相手だ。
出会った時は中学生だった。まさかその時は彼女とこうなるとは想像さえしなかった。
初めてファンになった彼女は彼にとって憧れの人で、目が離せない人だった。
彼女の舞台を何度も見た。舞台の上の彼女に夢中になり、
気づけば紫の薔薇を影から送るようになっていた。
彼女の事を舞台女優以上に思っていると気づいたのは思い出せないぐらい随分と前の事だ。
「速水さん」
唇が離れると潤んだ瞳でマヤが見つめる。
彼女の視線の一つ、一つが愛しかった。速水は抱きしめる腕に力を篭めると、
マヤも速水の背に回した腕に力を入れた。
「好き。速水さんが好き」
マヤの掠れた声に速水も「俺も好きだ」と口にした。
それからマヤを見つめると、また瞳に涙が浮かんだ。
「随分と今日は泣き虫だな」
速水は人差し指でマヤの涙を拭う。
「だって、だって気持ちが溢れて。速水さんの事好きだって口にしたら、
ここがいっぱいになって」と、マヤは胸を苦しそうに押さえる。
速水はその手を取ると、自分の胸に触れさせた。
「俺も今、ここがいっぱいだ」
本当は速水も気を抜くと泣いてしまいそうだった。
好きだという気持ちが何度も胸を熱くさせる。
これが冷血人間だと言われた速水真澄だとは思えない程、マヤを好きだという感情で溢れていた。
「ねぇ、速水さん」
マヤがじっと速水の瞳を覗き込む。
「何だ?」
「私、今夜の事忘れたくない。だから」
と、恥ずかしそうにマヤの頬が赤くなる。その様子にマヤが何を言おうとしているかわかり、
速水の鼓動を上げた。
「しかし、それは」
躊躇うように口にし、その後の言葉が続かない。
何年も思い続けた彼女の全てを欲しいと思うのは大人の速水にとっては当然の事だったが、
今のタイミングで彼女と体を重ねていいのか迷う。
「ダメですか?」
弱々しくマヤの唇が動く。
速水の瞳は揺れた。次の瞬間、マヤから離れるように速水はソファから立ち上がった。
 窓際まで歩くとカーテンを少し開け、窓の外を見つめた。
街の景色が雨に濡れていた。煙草が欲しいと思い、いつもの癖で胸ポケットを探るような仕草をして、
速水は苦笑する。今はスーツを着ていなかった。探った場所にはTシャツの白い生地しかない。
速水は宙を舞った右手を誤魔化すように前髪をかき上げた。
「俺も君も少し冷静になった方がいいと思わないか」
マヤに背を向けたまま速水は言葉を紡ぎ出した。
「今日やっと気持ちが通じ合えたんだ。二人が同じ想いでいる事がわかったなら、それでいいじゃないか」
それは自分に無理矢理言い聞かせるような言葉だ。
本当は欲しくして仕方ないのに、何をかっこつけているのだと思う。
いや、しかし、大事な大事な彼女だ。だからこそ慎重にしたいのだともう一人の速水が頭の中で反論した。
「それに俺はまだ君を堂々と迎えに行ける身分ではない。鷹宮家とのゴタゴタもまだ残っているし、紅天女を上演出来る
だけの力も今はないんだ。そんなあやふやな立場の人間と勢いでどうこうなっては君が困るだろう?
それに今は紅天女の審査中だ。君にとって大事な時期じゃないか。もしも、この俺と変なスキャンダルになって、
審査に影響したらどうする」
彼女と結ばれてはいけない理由をこれでもないかと積み上げると、速水はマヤの方を向いた。
ソファに座ったままのマヤは俯き、黙ったままだ。
「勝手だけど、俺は全ての準備が出来たら正々堂々と君を迎えに行きたいんだ。だから今は」
と速水がマヤに近づくと、彼女が突然顔を上げ、きつい目で速水を見上げた。
「だから今はその時が来るまで待っていて欲しいという事ですよね」
「あぁ、そうだ」
速水が頷くとスッとマヤはソファから立ち上がる。
「帰りますから、タクシー呼んで下さい」
さっきとは別人のような冷たい表情でマヤが速水を見る。
速水はマヤが怒っている事がわかった。
「マヤ」と、彼女の手に肩を置こうとすると、振り払われた。
「触らないで下さい。私の事恋人にしてくれる準備が出来てないんでしょ?」
マヤの眉間に深い皺が刻まれる。
「そんな言い方ないだろ」
つい速水もムキになる。
「じゃあ、何て言えばいいんですか?速水さんこそズルイ。やっぱり私の事好きって言ったの本気じゃないんですね」
さすがにカチンと来た。速水は不快な気持ちを隠す事なく表情に出した。
「どうしてそういう事になるんだ。俺はマヤの事が好きだ。その気持ちに嘘はない」
「それは私も同じです!」
突然、マヤが必要以上に声を張り上げたので、速水はビクッとした。
さすが舞台女優。声に迫力がある。
「私は速水さんが社長さんだから好きになったんじゃない。あやふやな立場と言われたって好きなんです。
沢山の問題を抱えているなら、私も一緒に速水さんと悩みたいし、一緒に乗り越えたいって思うんです」
「マヤ」
胸がじーんとして、思わず泣きそうになる。
そこまでマヤに愛されているなんて思わなかった。速水はマヤの腕を掴むと当然の流れのように引き寄せた。
「ごめん。俺の方が君と一緒になる覚悟が出来ていなかった」
巻き込んだらいけないとか、立場がどうとかはただの見栄だ。速水は大都芸能を離れた自分に自信がない事に気づく。
「マヤ、こんな俺だけど、側にいてくれるか?」
「はい」
マヤがコクリと頷く。
速水を見上げる瞳に迷いはない。いつだってブレない強さが彼女にはあったとつくづく速水は思う。
「わかった」
速水はマヤの覚悟を知ると、彼女を抱き上げた。
「は、速水さん」
突然お姫様だっこをされ、マヤは驚いたように表情を崩す。
「君の望むとおりにする。俺は今から君を愛す。それが俺が君と離れないという覚悟だ」
マヤの頬が薄くピンク色に染まる。
「よ、よろしくお願いします」
さっきまでの強気な表情とは別人のような弱気な顔に速水は笑う。
「そんなに恥ずかしそうにするな」
速水は寝室に移動すると、マヤをベッドの上に下ろした。
マヤの黒髪がダブルサイズのベッドの上に広がる。
唇に唇を重ねると、速水は右手でマヤのブラウスのボタンを外して行く。
キスの合間からマヤの吐息が漏れる。
速水の背に回すマヤの腕には強い力が込められていた。彼女の緊張が伝わって来た。
「マヤ」
唇を離すと彼女の右耳に唇を当て、速水が話しかける。
「何を考えている」
マヤが驚いたように顔を右に向け速水を見た。
「このダブルベッド」と細い声で彼女が口にすると、彼女の瞳が涙で埋まる。
涙をすすり上げるとマヤは「紫織さんと使ったんですか」と続けた。
そんな彼女の嫉妬に甘い疼きを速水は感じて、ギュッとマヤを抱きしめた。
「使ってない。このベッドで眠るのは今日初めてだ」
「本当に?」
「あぁ。本当だ。確かにこのマンションは紫織さんとの生活の為に用意したものだけど、
俺は一度もここには来なかった。雨に濡れたから仕方なく近くにあったこの部屋を使っただけだ」
そう言うと速水はマヤの額にキスをする。
「そんな部屋で抱き合うのは嫌か?」
「ううん」とマヤが首を左右に振ると、速水はホッとしたように笑う。
それから速水は、マヤのブラウスとスカートを脱がし、キャミソールだけの姿にした。
ベッドサイドのテーブルランプの灯りにマヤの華奢な体がさらされると、マヤは灯りを消して欲しいと
頬を染めた。
そんな彼女が可愛くて仕方のない速水は意地悪く「嫌だ」と断り、彼女の下腹部にキスをした。
速水の長い指はマヤの胸を無遠慮にまさぐる。
「あっ」と速水がブラジャーの中に指を滑り込ませた時に躊躇うような彼女の声がした。
「もっと、声出していいのに」
速水は下腹部から顔を上げると、彼女を見上げるような格好で視線を向けた。
「だって」とさっきよりも彼女が頬を赤らめ、「恥ずかしい」と小さな声で呟いた。
それが堪らなく速水を刺激した。
彼女のそんな姿を見たいと思い、ブラジャーの中の指は忙しなく動き回る。
段々、彼女の頂きが硬くなっていくのが、指の感触でわかった。
マヤの唇から遠慮しながら漏れる吐息は与えられる刺激に耐えるようだ。
速水は唇を這わせるわように彼女の上半身にキスを落としていくと、ブラジャーをめくり上げ、
硬くなった果実を口に含んだ。
「あぁっ」と一番大きな声が漏れた。含んだ実を舌で弄ぶように吸ったり、舐めたりとしていくと、
段々彼女の声が大きくなる。
その反応に更に速水は左の指で左胸を弄んだ。
「は、速水さん、だ、ダメ、あっ、ダメ」と苦しそうに漏れる声は今まで聞いたどんな声よりも悩ましく思えた。
速水は再びマヤの唇を奪うと舌を入れ、彼女の舌と絡ませた。
吐息と吐息の間から、マヤの艶のある声が流れた。
キスをしながら、キャミソールとブラジャーを脱がすと、マヤは水玉のパンティ一枚だけの姿になった。
速水の右手がパンティの中に伸びた瞬間、「はあぁっ」とマヤが体をくねらせる。
彼女が一番敏感に感じる場所に速水の人差し指が触れた。
速水はマヤから唇を離すと、足首までパンティを脱がし、彼女の腿と腿の間に顔を埋め、舌で敏感な部分を探った。
「あぁ、いやっ、そんな、恥ずかしい所」
マヤが抵抗するように脚を閉じようとするが、速水はそれを許さない。
「やっ、やめて」と何度も懇願されるが、速水は更に深く敏感な部分をしゃぶった。
「はぁぁっ」とマヤの腰が浮いた。
敏感な部分からねっとりとした蜜が出て来るとそれを強く吸う。
「あぁぁっ!」と更にマヤの腰がくねくねと動く。人差し指を腿と腿の間の裂け目に入れるとその場所からも
ドロッとした透明の液体が溢れていた。
速水は硬い肉の壁を押し開くように人差し指を奥に進める。
「はぁぁぁ、ダメよ。ダメ」とマヤが体をくねらせ、悲鳴のような声を上げた。
「痛いのか?」
マヤの果実から唇を離すと心配するように彼女を見た。
「ううん。違うの。どうかしてしまいそうで恐いの」
不安気に響いた彼女の言葉にキュッと胸の奥を掴まれた気がした。
速水はマヤの髪を優しく撫でると、力強く抱きしめた。
素肌と素肌が触れた感触が心地よく体中をかけめぐった。
そして、マヤは速水の硬くなった部分に手を伸ばすと不思議そうな顔をする。
「あの、これって。その、速水さんが私を感じていてくれるから、ですか」
「そうだ」
トランクス越しに恥ずかしそうに触れるマヤが可愛い。速水はクスリと笑うとマヤの耳元に唇を寄せる。
「これが君の中に入るんだ」
速水の言葉にマヤはドキッとしたような顔をした。
その表情がまた速水の胸を熱くさせた。
「大丈夫。まだ入れないから。君をもっと解してからだ」
再び速水がマヤの下腹部に顔を埋めると、マヤは鋭く反応する。
「ずるい、速水さんばっかり」とマヤの声が漏れた瞬間、トランクスの中にマヤの手が入った。
速水の硬くなったものをマヤが躊躇いがちに握り、その先端を指でまさぐると、速水も声を漏らした。
速水の反応を確かめるようにマヤは指を動かした。たどたどしい愛撫に速水は甘ったるい気持ちになった。
しばらくマヤに身を任せていると、彼女がトランクスを下ろし、速水の物を口に入れたので、速水は驚く。
「マヤ、そこまでしなくても」と、彼女を離そうとするが、止めようとはしない。
マヤの口の中で吸われたり、舐められたして、一気に速水は堅さを増した。
いよいよこれは危ないと思った所で、速水は強引にマヤの唇から離れた。
「速水さん?」
何かいけない事をしたのかと、不安そうにマヤが見ると、速水はマヤを押し倒した。
「お返しだ」と意地悪く告げるとマヤの腿をできる限り開き、再び敏感な部分を強く吸う。
「はぁぁっ」と彼女が声を上げ、腰を動かす。足を閉じようと抵抗するが速水はそれを力で抑えた。
「だめぇぇ、あぁ・・・」とマヤが口にした瞬間、ダラリと両足の力が抜け、脚は全開した。
そして、マヤの腰が高く浮き、脚の指がピンと伸びたかと思うとベッドに沈んだ。
潤んだ瞳で速水をじっと見つめていた。
速水は唇を離すと、優しくマヤを抱きしめた。柔らかな彼女の体を感じて、どうかしてしまいそうなのは自分の方だと思った。
「愛してる」
マヤの瞳を見つめながら、想いを吐き出した。
「私も、愛している」
強くマヤの腕が速水を抱きしめる。
暫く抱きしめ合うと、速水はマヤの脚を開いた。
「入れるぞ」と、心配するように彼女を見ると、マヤが頷いた。速水の腰が進む。
先端が膣の中に飲み込まれると、マヤが顔をしかめる。
「痛いのか?」
「ちょっとだけ」
マヤの言葉に速水は腰を止め抜こうと腰を戻そうとするが、マヤの両足が速水の腰に絡みついていた。
「抜かないで。最後まで入れて欲しい」
「マヤ」
「お願い」
懸命に痛みに耐えようとする彼女が愛しかった。
速水は再び腰を進め、熱い塊を全て収める。重なった瞬間、強い電撃が体中を駆け巡る。
すぐにでも腰を動かし、更に強い快楽を求めたかったが、速水はマヤを見下ろした。
「痛くないか」
「少しだけ。でも、大丈夫」と笑うマヤが健気に見える。
速水はマヤに負担をかけないようにゆっくりと腰を動かす。
マヤの中は熱いバターの塊のようだった。
マヤの唇から吐息が漏れる。速水の塊がマヤの中で擦れる度に強い刺激が二人を包んだ。
最初は速水の動きに耐えるようにしていたマヤだっだが、速水の腰の動きに合わせるようにマヤの腰も動き出した。
「気持ちいい」とマヤの柔からな声が響いた。
それを聞いて安心したように速水の腰の動きが早くなる。
そして、我を忘れたように夢中で動かした。
汗が額に流れる。
繋がった場所は熱く溶け合い、どこからどこまでがマヤで、速水かわからない程混じる。
ベッドが振動し、ナイトテーブルの上のテーブルランプが小刻みに部屋を照らした。
壁に写る二つの影は大きく揺れる。
マヤの声が部屋中に響いた所で、二人は快楽の波にさらわれた。
速水はマヤの上に崩れ落ちた。二人の呼吸は乱れていた。
マヤの胸の谷間から顔を上げると、速水は彼女を見つめる。
マヤの瞳には涙がいっぱい浮かんでいた。
「やっぱり痛かったのか?」
マヤの涙に人差指で速水が触れると、マヤは速水を抱きしめた。
「嬉しいの。とっても嬉しくて、愛しいの。どうしよう、私速水さんの事、また好きになっちゃった」
その言葉につい速水も涙ぐみそうになる。
「バカ。あんまり感動させるな」
速水はこみ上げてくる涙を意地で止めると、マヤにキスをした。






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【言い訳】
以前に濃いものを書くとどこかで言ってしまったので、
あの、頑張ってみました。
もう、これ以上は書けません(赤面)

2013.9.16
Cat


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